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投資だったり保険等お金について勉強することが多くなりビジネス書やYoutubeを漁っている中で「難しいことはお金の増やし方を教えてください」という本の漫画版に出会った。
本書ではざっくり以下の悩みについて解説している。
- お金を増やす上でやってはいけないこと
- お金の増やし方
大本の書籍が2015年に発売しており、2021年に本書が漫画で発売、最近ビジネス書をマンガ版にしてくれるのが多くなったけど、導入として読みやすいし本当にありがたい。
ということで私のアウトプットも含めて以下の通り紹介するので「お金の勉強を始めたいけど、活字はちょっと…」という方はぜひ参考にしてほしい。
著者、概要について
著者は経済評論家の山崎元氏で東京大学卒業後いくつもの銀行や保険会社等を経験しており、なんと金融業界で転職を12回した経験をもつ。
ここまで多くの企業を経験しているということで金融業界について相当熟知されている。
本書は上でも触れたとおり「お金の増やし方」を書いてくれているところなんだけど、どちらかというとお金を増やす上でこれはやってはいけないよね、ということをメインで書いてくれている。
具体的には銀行の窓口で相談してはいけない、保険に入ってはいけない、マイホームは買ってはいけない等々。
ちなみに分かりやすくするために少々大袈裟に書かれており銀行員や保険レディが登場するがかなり悪。「ククク…。」とか言い出す。
【結論】ネット証券で個人向け国債とインデックスファンドを買う
どんな本でも紹介されているけど、お金を増やすには投資が必須というのはわりと常識になりつつある。
そして大切なのはネット証券でやること。
ネット証券というのはどこも手数料が変わらないから大きく変わらないんだけどマネックス証券 つみたてNISAや松井証券のNISA~100円から始められる~らへん。
ちなみにインデックスファンドはS&P500や楽天VTIを買えとよく言われているけど個人向け国債は「変動金利10年満期」が金利の上昇にも対応しているのでお勧め。
じゃあなんでネット証券で口座を開くのが大切かというと次で説明する。
店頭で金融商品は買わない
何でネット証券で口座を開くのが大切かというと、証券会社の窓口で金融商品を購入すると手数料が加わっているからなんだ。
ある商品では店頭で金融商品を購入すると販売手数料が3%あって運用管理費用が毎年1.5%なんてものがある。
これがネット証券で購入すると基本販売手数料は0%で運用管理費用は商品によるけど0.2%だったりとかなり差がある。
なんで店頭で購入すると手数料が高いのかはもちろん商売だからというのもあるけど人件費(=銀行員の給与)等が大きい。
ちなみに本書では「金融マンが勧める商品のほとんどは手数料の高すぎるクズ」とまで言い切っている。どの本でもそう言いたいんだろうけど、ここまではっきり書ききっているのは面白い。
保険には入らない
保険も金融商品を店頭と買わないのと同様で保険商品には諸々のコストが乗っているので、お金を増やすという観点では買わない。
病気になったら?
ケガをして働かなくても傷病手当金という大体毎月の給与の2/3を保障してくれる制度があるし、医療費がかかりすぎても高額療養費制度で医療費の限度額が決まっていたりと日本の公的保険は世界最強と言われているくらいで高額療養費制度の自分がひと月当たり払う医療費の限度額についてはざっくり以下の通り。
自分で払う医療費 | 年収300万円 | ひと月あたり約6万円まで |
年収500万円 | ひと月あたり約9万円まで | |
年収800万円 | ひと月あたり約17万円まで |
差額ベッド代は?病院にかかる交通費は?と言われると思うけど毎月支払う保険料を運用しようね、という話。
貯蓄型は?
よく「支払ったお金が増えて返ってくる」という名目で貯蓄型を勧められることもあると思うんだけど、よく商品の内容を見てみると20年後に110%で戻ってくるのは利益率があまりにも低すぎるし、これも自分で運用していた方がよっぽど見込みは高い。
保険に加入するとしても掛け捨ての死亡保障で十分
小さい子供を養っている世帯主の死亡なんてのは割りとクリティカルだから死亡保障でカバーする。
ただここも毎月保険料の安い掛け捨てで十分で保険料を抑えて残ったお金で貯蓄・運用していくのが大筋。
保険に入るものは起きる確率が低いけど起きてしまったら損失が大きいものに入るべきで以下の通り。
ちなみに「ガンになったら?」についてはたしかに2人に1人はガンになるというのは本当だけど、若いうちにはほとんどならない(20~40歳の人が今後10年でガンになる確率は0~0.5%未満)
そしてほとんどの治療費は高額療養費制度のおかげで50~100万円の負担で自己負担で済んでいるので保険の商品にもよると思うけど、その分貯金して老いた方が良くて、どうしてもという人は貯金が貯まるまでは加入するのが良いかも。
マイホームは買わない
どんなお金の本を読んでも書いてあるんだけど、お金を増やすにおいてはマイホームは買ってはいけない。
家も金融商品や保険と同様で手数料等コストが多い。よく「買えば自分の資産になる」「家賃を払っている分がもったいない」というのは聞くけどそれは不動産のお得意のセールストークなので鵜呑みにしないで、家を買うことのデメリットを知ることが大切。
家を買うことのデメリットは以下の通り。
・資産の分散ができない
・手数料が高い
・金利リスク
まず資産の分散ができないのは承知の通りで、離婚や転勤リスクがある。仮に相続の場面で家一つを兄弟で分割して住んだりするのは現実的ではないのに加えて手数料が高い。
家を買うのに不動産に支払う仲介手数料は400万円を超える物件は「物件価格×3%+6万円(税別)」といった決まりがあるけど、このほかにも印紙代登記費用、銀行に支払う融資手数料、固定資産税等もろもろかかる諸経費が多い。
ただ家を買うのは全日本人にとって大きな夢の一つで買うなら資産として買う、という認識はせずあくまで消費物として贅沢品として買うことが重要だし、繰り返しになるけど金利についてや家を持つことのリスクをしっかりと考慮すべき。
お金を増やすには投資信託
これもどんな本にも書いてあるけどお金を増やすには投資信託。何でって投信信託は様々な株の詰め合わせ商品になっていてリスク分散もできている上にほったからし運用ができる。
大事なのは上がった下がったのマネーゲームではなく、ほったらかしにしてお金に働いてもらうこと。
投資するならインデックスファンド
冒頭でも少し触れているけど投資信託には2種類あって「インデックスファンド」と「アクティブファンド」がある。両者の違いはざっくり以下の通り。
違い/種類 | インデックスファンド | アクティブファンド |
手数料 | 安い | 高い |
特徴 | 日経平均等の指標に合わせて 機械的に運用を行う | 投資のプロ(人)が運用を行う |
上に書いてある通りだけど、インデックスファンドは手数料が安い。おまけに運用も指標に合わせて自動で行うので成績が良いと言われている。
ちなみに本書では以下の銘柄を買えと言われている。
①eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
②eMAXIS Slim先進国株式インデックス
理由は単純で手数料が安いから。投資信託を購入する場合、販売手数料(イニシャルコスト)と運用管理手数料(ランニングコスト)がかかるけど、ネット証券で購入する場合、基本販売手数料はかからない。上で上げた2つは運用管理手数料が0.15%以下とかなり低いからお勧めされている。
以前紹介した記事でジェイソン氏は楽天VTI一択だったけど、ここらへんは「インデックスファンドで手数料が安い」ことを抑えていれば好みで良いと思う。
ちなみにマネックス証券 つみたてNISAや松井証券のNISA~100円から始められる~で購入が可能となっている。
投資でできる確実な努力は「手数料を下げる」
投資をした後に毎日フローチャートを見て、売り買いをして一喜一憂しなければいけないかと言われたら決してそんなことはなくて上で書いた通りほったらかし(=努力しなくて)で良い。頭を使うのはそこではない。
なら何か努力しなきゃいけないかと言われたら上に書いてある通り「手数料を下げる」ことなんだ。
具体的には以下の通り。
①インデックスファンドを購入する
②NISAやIdecoを活用する
①については上で書いた通りで②についてざっくりNISAは利益について通常約20%の税金がかかるところがかからなくなる、IdecoはNISA同様利益について非課税の点に加えて、所得税や住民税が減って確実にプラスのある節税効果がある制度となっている。
知らないことは損
知らないことは悪とまでは言わないけど損なんだと痛感。
特に保険会社や銀行の手数料の高さが浮き彫りになっていて知れてよかったなと合わせて痛感。
ただ安心を買うという点では保険を100%否定できるかと言われると否定もできないのでそこらへんは価値観によると思いつつ、知らないで買うのと知ったうえで買うのは随分違う。
お金についての勉強は続けて良い書籍があれば引き続き紹介したい。