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人間誰しも頭がいい人、賢いと思われたい。というより賢くなりたい。そんな中50万部を超えて出版されている「頭のいい人が話す前に考えていること」という本に出会えたので紹介したい。
本書は頭のいい人の定義、考え方だけではなく話し方について記載されている。
ビジネスを行っていくうえでももちろん、夫婦生活や友人との付き合いでも大切なことがふんだんに盛りこまれている。ぜひ参考にして頂きたい。
新社会人にも中堅社会人にもベテランにもお勧めの一冊です
著者、概要について
著者は長年大手コンサルティング会社にお勤めだった安達裕哉氏だ。現在会社の経営者として社員をマネジメントしている。著者は初めからもともと頭も良くなく、成績は常に最下位レベルだった。加えてコミュニケーションに至っては勉強以上に苦手、ひどい口下手だったという。
コンサルティングとは会社の相談役ともいえる職業で、知性とコミュニケーションが求められる中、非常に苦労をしたという。
著者は他社から信頼されることを徹底的に考え、信頼されるには「話す前にちゃんと考える」ということが欠かせないと考えた。話す前に結論は決まっているのだ。
本書は頭がいい人になるにはどうすればいいのか、といったプログラムとして記載されている。
【結論】頭の良さの定義はコミュ力
頭の良さは何で定義されるのだろう。IQ?偏差値?学歴?知識の量?早速結論だが頭の良さはコミュ力である。他人から信頼されている人だ。社会的知性がある人だ。
そして頭の良さは誰が決めるのだろう。「はーい。僕頭良いです!」恐らく誰も信用しない。
頭の良さは他人が決める。社会に出て偏差値もなくなりテストというものがなくなった瞬間、周りから「頭が良い」と信頼された人された人が多ければ多いほど認識される。
頭が悪くなる瞬間
とにかく怒らない
怒ると判断力が鈍る。著者は「アウトレイジ」という映画を例にキレたやつから死んでいく、ということを発見した。
アウトレイジは実はアンガーマネジメントの教本だった。たけしさんは世界に死にたくなければ怒るなということを訴えていた。
黙る、反応しない
怒りそうになった時によく有名なのが「6秒黙る」というはなしだ。理論を説明するとイラッとした時に6秒我慢するではなく、論理的な思考は遅れてやってくるからそれを待つことなんだ。
そして人間は雄弁であるより沈黙をしているほうが良い。むしろ沈黙が気まずいではなく積極的に沈黙をするべきだと。
また沈黙をしている間にもしこんな風に返したらどうなるだろう、と複数の手を考えてみようと紹介している。
積極的に話をして失言をするより、一歩立ち止まって考えてみよう
信頼されるには
人から「私のことを真剣に考えてくれている」と思われた瞬間に信頼を得る。
本書で具体的に書かれているのはデート中パートナーが「青と白の服どっちが似合う?」と聞いてくる。あなたはどのように答えるだろう。青?白?いやこれは引っかけだ答えはどっちもだ!いや黙ることが良いからあえて無視しよう…。パニックである。
一番やってはいけないのは「即答をする」こと、「まず聞く」ことが大切なんだ。
青と白どっちが気に入っているの?
青はこの点は良いけど白は…
そうなんだ率直にどちらが欲しいの?
青なんだよね
上品な青色だし色々なものに合わせやすそうだね、青い良いと思うよ
なるほどね、私青買う。話を聞いてくれてありがとう☆
大分割愛させて頂いた。なんと答えを聞いてしまうのである。先生が答えを言ってくれるんだ。当てずっぽうに「青がいいよ」「白がいいよ」ではない。「どっちがいいの?」と聞いてしまうことなんだ。目から鱗である。ちなみにどちらもけなすとキレられる。
これはなかなかユニークで極端な例だがコンサルの会社でもこのように聞いてきたと筆者は論じている。
これから会社をどうしていけばいいですか?
どうしていきたいと思っているんですか?
問題点はどこにあると認識しているんですか?
そちらに対してどのように対処すべきだと考えていますか?
カウンセリングなんだ。聞いて聞いて答えを引き出す。答えは相手が持っている。意見を言わない、沈黙をする。
聞く力が大事
ここまで読んでわかる通り本書のキーワードは「黙る」。いや「黙れ」だ。
相手のことを肯定もしない否定もしない。良いも悪いも言わない。「Yes」「No」「Good」「Bad」を言わない、常にニュートラルでいることが大事。
カウンセラーになりきるんだ。それ大変ですよね~、とひたすら共感。やっぱり共感してくれる人は世の中で常に必要とされている。
とにかく黙る、怒りたいときも意見したいときも黙る。ここで大事なのは「あなたはどう思う?」も黙る。
(私は賛同してほしいんだけど)「あなたはどう思う?」に対しては「わかるよ」「その通りだよ」意見は言わない。黙っていてくれ。
ぶつかっても論破しない
勝者の後ろには敗者がいる
最近ひろゆきさんという方がディベート対決という名の論破合戦が繰り広げられていたが、あれはプロレスという名のエンターテイメントである。「それってあなたの感想ですよね?」「それはデータがあるんですか?」あんなの日常で繰り広げようもんなら人として終わる。
勝ち負けではない。人と対立して論破で打ち負かして信頼をされなくなったら本末転倒だ。
人と戦うのではなく課題と向き合うことが大事なんだ。そして先述の通り課題は聞けば分かる。聞いて聞いて相手の事を真剣に考える。そしたら相手に信用してもらえる。
何を言うかではなく誰が言うか
結局人を見られているんだ。何の実績がない人が正しそうなことを言っても響かないと一緒で、信用されている人が言うことが大切だ。
じゃあ誰が言うかに値する人間になるには以下の通り。
・沈黙し相手の言うことを丁寧に聞く
・謙虚にし結果を出す
そうすれば頭のいい人と認識され、周りの人が認める。
頭のいい人として認識されれば、やりたいことができる
頭がいい人と認識されれば、意見が通りやりたいことができるようになる。
誰も自分を認めてくれない、やりたいことができない、わかってほしい。という人は自分の声が大きくなりがちだが、そうではない。何度も紹介している通り「黙る」ことが大切なんだ。そして謙虚にし、相手の事を真剣に考えることで自分のやりたいことができることに一歩ずつ近づく。
ここで紹介した以外にも「話し方だけうまくならない方法」や「一気に頭のいい人になる思考の深め方」等記載されているので、興味のある方はぜひ手に取ってほしい。